訪問看護に関する本のご紹介

こんにちは、訪問看護師の藤田です。

今日は私が初勤務で主任からお勧めいただいたとっておきの漫画本をご紹介いたします。こちらの作者は漫画家で介護福祉士、アートワーカーの高橋惠子さんです。介護職を続けながら在宅ケアの物語13話を描いた書籍です。水彩画の風景は何とも温かみを感じます。

第4話「息子の味」では、雑然とした家の中で看護師が渡したお椀のお味噌汁を危なげに口元へ運ぶ父の様子に、息子さんがすぐさまいつも使っているマグカップに入れ替え「最近父親、手ふるえるから汁物はマグ」という場面。日常のかかわりからお父さんが飲みやすいように工夫をしている場面にグッときます。どの物語も在宅の根っことは?と、もやもや心を動かされます。

援助者である私の価値観と利用者さんの価値観、それぞれの生活を受け止めニーズに基づいた援助とは何かと深く考えながら関われる訪問看護師になりたいと思わせてくれる一冊でした。ぜひ手に取ってみてください。